愛しき本よ
最近読んだ面白本紹介 〜2016
「いのち買うてくれ」 好村兼一 著
よくある武士の困窮話を、じわじわ書かれて少々陰気な話なれど、最後は救われるので、
助かった〜途中で読むのシンドイ展開だったけど、生き様を振り切れない武士の強さと弱さが描かれていて
面白かったが、最後が甘い感じがする、でもそうしないと後味が悪いからね。
「神子上典膳」 月村了衛 著
どこかで見たような展開(隠し砦)の焼き回しを、一刀斎の弟子の剣客を主役にアクション作
なかなか面白く読めます、キャラ立てが少し鬱陶しい。この作家の時代物読みやすくて結構好みです。
「教団X」 中村文則 著
中々な厚みの本だが、あっと言う間に読み終わります、なので、まぁまぁ面白いのだと思う。
個人的には予定調和のレベル。途中までは、ずいぶん引き込まれたが、段々薄くなる、深みが無い
薄いのだ、半村さんの様な深みが欲しい、教団セックスも描写が甘くて興奮しない、人物達も
どこか突き放した感情のキャラが多くて、淡々としてる、激情も無い。熱くなれずに、収束する
よくある漫画のレベルだが、嫌いじゃない。
「青嵐」 ロバートBパーカー 著
まるで名作「初秋」の大人版のような展開に大いに楽しく拝見、やはり翻訳家も同じ事を言っていた。
この先ホークとの絡みが大いに楽しみだったが、作家の突然の死により30年近く読んできた
このシリーズも、もう読む事が出来ない。今回で終わりではなく普通に続くように、終了している・・・。
さらばスペンサー!さらばパーカー!
「まりしてんァ千代姫」 山本兼一 著
レビューがいいので読んで見たら非常につまらない、姫は魅力的であるが、あまりに潔すぎて
逆に可愛げないし、何だろうなぁ〜何もかもあっけなさ過ぎて途中で何度も飽きた。
「村上海賊の娘」上下巻 和田 竜 著
小気味良く展開する話にグイグイ引き込まれて一気に読めますが
史実なんてどうでもいいから、もっと熱くして欲しかったと思う
それなりに興奮して読みましたが正直「のぼう」や「小太郎」ほどではなかった。
「行くのか武蔵」 好村兼一 著
史実無視のメチャクチャ小説、でもこの作家の力量で読ませきる、読みやすい、何より大事です
武蔵の話しではなく、無二斎の話、人間臭くとても共感できるが、あまり奨められない。
「叛鬼」 伊東 潤 著
長尾景春の生涯、逃げて負けても己の心情を貫き通し、最後は苦い勝利の中
己自身を省みる、まあまあ面白く拝見しました。独特の雰囲気を持つ作家で好き嫌いが分かれるかも〜
「一刀流無想剣、斬」 月村了衛 著
面白く読みました!出だし最高、途中だれるが、最後までイッキ読み!
でもでも〜無駄に派手な演出が良くない、意外性を狙い過ぎてるのは良いが
主人公の傷つき方が酷いのに治るのも早すぎる、違和感ありまくりで、別の手法があったのでは?
「影と胡蝶」 好村兼一 著
影流の改組、愛洲移香斎の伝記、そこそこ面白く読めましたが、何だか情熱が空すべりした感が、あります
悪くないですが、それほど良くも無い、若干漫画的な展開が気になります。
小説としては、悪くない出来と思います。剣術の話を期待しなければ、お奨めの作品です。
「蛍の航跡」 帚木蓬生 著
軍医達の黙示録、と言う副題の太平洋戦争時の軍医達の手記を短編集として纏めた作品
凄まじい状況も曇りガラスの向こうの様な印象を受けるほど、冷静な表現に何か物足りなさを
感じました。しかしながら軍医達の記録として意味の深い作品。
「翔る合戦屋」 北沢 秋 著
合戦屋シリーズ第3弾です、何処まで続けるのか?困ったもんです。(ファンの方ごめんなさい)
2作目よりマシ、エンディングはダラダラで、尚且つ続編の臭いが、プンプンします
次作は読まないかも・・・・。
「おれは清麻呂」 山本兼一 著
江戸後期に作刀、短刀で名をはせた刀加持の話です、「いっしん〜」以上に爽快で面白い
残念ながら内容は、やや薄いがそれは、読みやすさを意図した物だと思う、読んで損なし!!
「本作には書かれてないが、清麻呂が日本刀の作り方を文献で現代に残した人です。
この時代すでに作刀の方法は失われて居たのですが、できる限り残した凄い人です。」
「いっしん虎徹」 山本兼一 著
かの有名な長曽根の虎徹の刀加持の生涯です、面白かったです。たたら場の話も
試し切りの話も爽快!
「蜩ノ記」 葉室燐 著
ラストまじかで、ジワッと着ますが、中盤の藩内の情勢がとても、だるい作品です。
内容は、蝉しぐれと最後の忠臣蔵を会わせた様な内容で目新しさは、無い。
主人公の侍たちより、脇役の百姓の少年の気高さと凛とした生き様に泣けます。号泣です。
「侍の翼」 好村兼一 著
初期の作品ですが大変面白く、読めました、エンディングはあっけないが、そこが味わいです。
「神楽坂の仇討ち」 好村兼一 著
下と同じく短編集だが、こちらはイマイチです、お奨めできない。
「青江の太刀」 好村兼一 著
短編集だが、そこそこ面白く読めました。
「平らかな道」 阿波新九郎 著
居合の開祖、林崎甚介のその後的内容の旅小説円熟期の林崎が秩父路を旅してかっての恩人にあい
無法と戦う内容ながら、つまらないの一言に尽きる、私自身が居合いをしてなかったら
恐らく途中で読むのをやめたと思う色んな意味で薄い、甚助の心情や到達した深みが一切見えない。
「真剣」 海道龍一郎 著
剣聖、上泉伊勢守信綱の自伝的歴史巨編、信綱が主人公の小説は少ないので貴重な一冊であるが
残念ながらイマイチでした、しかしながら十分堪能できる厚みはあり。
「謙信の軍配者」 富樫倫太郎 著
3部作最後の章、三人の軍配者の友情と戦いが終結する。
前二作ほどではないけど、二冊分の前置きがあるのでけっこうウルウル来ました。
オッサンはどうしても勘助に感情移入してしまうなぁ〜足利学校青春期大団円!泣いた!
「哄う合戦屋」 北沢 秋 著
哄う合戦屋の続編で主人公の一徹の若き頃の話、まあまあ面白く読めましたが、アッそうですか〜
と言う感じです。残念ながらイマイチです。前作ほどの熱さは無い!
「新微組」 佐藤賢一 著
西の新撰組、に対し東の新微組(おまわりさんの語源)と同時代に戦う沖田兄弟のお話です
まあまあ面白く読めたけど、史実を盛り込みすぎてチョイつまらない、佐藤さん
「ジャガー〜」以来の大ファンですが、近年面白さイマイチなのは否めない。
「伊藤一刀斎」 好村兼一 著 (手首が疲れる分厚い上下巻)
一刀流開祖の生涯を面白く痛快に描いた快作!青春小説とも取れる大長編
とても読みやすく、そして楽しめました。この様な本なら何冊でも読みたい。
「ああっ面白かった!」読んだあと思わず口から出た感想です。
唯一エンディングは気に入らないけど多分伝承もそこで途切れているんでしょうね。
「城は踊る」 岩井三四二 著
城攻めのお話で中間管理職的立場の武士が主人公で、そこそこ面白く読めましたが
お城の見取り図のようなモノがあれば面白さ倍増ですが無いので全体の把握に少々骨が折れます
尚且つキャラクターを出しすぎるので、纏まりに若干かける感があります
キャラを絞り機微を細やかにしたら名作だったでしょう、面白いけど残念さが残る作品でした。
「雷神の剣」「赤炎の剣」「百舌贄の剣」 富樫倫太郎 著
展開が甘いです、薄い感じ、でも主人公があまり強くないのが、良かった。
三冊イッキに読ませていただきました。まあまあ面白かったかな〜。三作目が一番良かったが、
次作は出ないんでしょうね多分。
「信玄の軍配者」 富樫倫太郎 著
やはりこちらの方が面白かった!大半の人が早雲を押すが私はこちらを押す!
辛酸を舐めた40過ぎの才能豊かなブ男が、いよいよ時代の表層に踊りだす。
無敵武田騎馬隊の伝説を紡ぐ、山本勘助に泣きました!
「江戸の用語辞典」 善養寺ススム 著
辞書です、イラストつきの辞書です、でも普通に読みました端から端まで、
読み物として楽しめる辞書です。江戸文化を楽しんで色々想像できて楽しい本でした。
「イエスの涙」 ピーターシャベル著
「心情の啓示」により起こる少しサスペンスタッチの謎解き風に進むお話は、とても読みやすい
ですが〜特定の宗教団体の信者の為に書かれた本の雰囲気が強いです。
メインキャストに無神論者や否定派がいて巻き込まれていけばリアルになったと思う。
内容は素晴らしいけど、軽いしお手軽すぎると感じました、いろんな意味で。
「早雲の軍配者」 富樫倫太郎 著
戦国時代の軍師の青春物語、絶賛の言葉が多い本なので、今まで読まずにいた(ひねくれ者なので)が、
少々遅れて読みましたが非常に面白くイッキ読みしました。ただ、主人公が子供のときから人格が
出来上がってるので、なんかイマイチ気に入らない。次作、四郎左の「信玄の軍配者」に期待大!
「脳はなぜ心を作ったか」 前野隆司 著
副題にあるとおり受動意識の仮説なんだけど、これが以外に面白い
この手の論文系本は読み出しが面白く後半尻つぼみが、多いんだけど、これは
後半に盛り上がる、専門用語も少なく心理学の本としては読みやすく楽しかった。
「杖下に死す」 北方謙三 著
大塩平八郎の乱をベースに剣客が大阪の町をハードボイルド的、展開で動き回るお話
友情アリ決闘アリで楽しめます最後に主人公が選ぶ道は意外な展開で、面白い!
でも、個人的には、イマイチだったかな〜だが続編も多分読む
「悪道」 森村誠一 著
アイデアは面白いけど正直グダグダ感があります帯で作家が褒めてたので思わず買うけど
同業者のお褒めの言葉これ以降は、信じない事にしよう。と思った一冊。
ですが、それなりに楽しめるかな、、多分。
「寂滅の剣」 北方謙三 著
シリーズ完結500対5人の戦い、普通に読みました熱いものは無かったですが
まあまあ楽しめました。主人公が交代すると思ったのですが、
まんまの展開は、逆に意外でした。
「灰色の嵐」 ロバートBパーカー 著
スペンサーも飽きてきたのかな?、前半、何だか描写がイマイチ面白くないです。
それでも後半からは、いつものスペンサー流が盛り返し、いつも通りに楽しめました。
シリーズの中では出来は悪いと思います。
「新・雨月」上巻 船戸与一 著
なんでしょうか?最近あまり面白くないです、船戸節、史実をやたらに出してくるより
船戸の情熱が読みたかったです。ストーリーの面白さを追求して欲しい、下巻は買う気が出ません
文庫待ちします。
「風樹の剣」「降魔の剣」「絶影の剣」「鬼哭の剣」 北方謙三 著
4冊イッキ読みしました。そこそこ面白く読めましたが、どうしても主人公のキャラが好きなれず
又、もう少し人間臭い悩みや苦しみを抱きつつ超絶の剣を振るう人なら思い入れが強くなったのですが、
2千ページ近くイッキに読んだのだから、そこそこ好きなんでしょうね、やはり〜笑
北方さんは、凄く面白いが無い、代わりにハズレも無いのが凄いですよ。
「思考の整理学」 外山滋比古 著
前半はとても知的で尚且つ興奮するほどの論理的展開が非常に面白く楽しく読めました。
しかし後半は前半の様な展開は感じられず予定調和にとどまる感じがします。
筆者の言う所の収斂的読書ではまあまあの論文ですが拡散的読書ではやや尻つぼみ感が
あると言う所でしょうか、〜しかし、この手の本では、かなり納得の出きる内容及び
読ませ上手の本だと思います。ファンになりました。
「哄う合戦屋」 北沢 秋 著
非常に面白くこれもイッキ読みした。最近時代小説が面白いですが、感動は少々薄いかな〜
オビにモデルの杏さんの本当に読んだの?言いたくなる的外れなコメントが
凹みます。読み手をなめてるのか?若い女性読者を引くための手か?知らないけど無くて良いと思う。
でも本は面白かったです。
「小太郎の左腕」 和田 竜 著
面白い、久々にイッキ読みの作品この作者の最高傑作と思う!!!!!
作品内のシニカルな人物評価が多いのが少し気になるが、それもリアルさ追求の故でしょう
小太郎活躍と同時に痛快さと悲しみが増し、ラストは、兜の裏のかざぐるまに、思わず涙があふれた。
今年は時代小説の当たり年じゃー!!!
「弩」 下川 博 著
時代は南北朝、百姓が騎馬武者相手に村を守る必死の戦いをする
さながら七人の侍の様なストーリーかと思ったら、さにあらず
似て非なるものです、読み始めたらその面白さに一気に読み終わる、傑作です。読むべし!
(ただこの頃の百姓は機会があれば侍でも打ち殺すぐらいの勢いがあったはずなので
昭和以降の映画で作られたステレオタイプの百姓像はちょっと斬新さに欠ける)
「折り返し点1997〜2008」 宮崎 駿 著
宮崎アニメの雑記ですとても面白くトリビア的な内容もあり、とても面白く
尚且つ作品に対する作者の意向まで知ることが出来、新たな見方まで出来ます
分厚い本ですが、読み物としても大変面白く読めますよ。
「神の小屋」 ウイリアム・ポール・ヤング 著
子供を殺されて自分を責めて苦しんでる主人公にある日、神から山小屋への招待状が届く
主人公はそこで神と対話して、許しと癒しの意味を知る
面白かったです!感動しました!泣けました!自費出版がベストセラーになるだけの事はあります。
「忍びの国」 和田 竜 著
処女作が非常に面白かったので迷わず読みました、が、イマイチでした
ですが十分い面白い作品です。文句なくお奨めです
拝金主義の現実世界でさらに物凄い拝金主義者の超絶なる忍びの物語です
ここに気持ちが乗れませんでした。嫌な現実世界で十分見てますよ、獣人は
前作のような大器と心意気と人情が心を打つ古い人間なので、ワ・タ・シ・はね!
「のぼうの城」 和田 竜 著
非常に面白く痛快なお話しです、読みやすい時代小説にして面白本!
元はシナリオらしいので確実に映画化されるでしょう。
これを読まずに何を読む。
「学校ではあつかえないウラ日本史」 歴史の謎を探る会
いわゆるトリビア系の本で既に知ってる事が半分はあったけど
この手の歴史上の人物のもう一つの顔が好きな人には超お奨め。
「男と女の進化論―全ては勘違いから始まった」 竹内久美子 著
女性の視点から書いた生物学的な男と女論ですが面白く
少々無理のある論理も女性の感性を持った男性のような語り口で説得力あり。
「ドリームガール」 ロバートBパーカー 著
スペンサーシリーズ最新刊、ラストの結末までは非常に面白かった
海馬を馴らすの一件は間違いで合ったかのような印象が有るけど
そうではないと思う。
「デキる人は「喋り」が凄い」 日本語力向上力会議 著
3分の1は面白かったです、正しい日本語の意味と使い方ですが
ほとんど知ってる内容でした、おまけに例題が強引で手前味噌的
それでもトリビア的、面白さは十分あります(但し3分の1ほど)
言葉は、生き物なのでほとんどの人が間違って使ってたらそちらが本物になるのでは・・・
「さよなら僕の夏」 レイブラッドベリー 著
詩を読んでるような美しい文章に酔いしれながら30年ぶりの続編に少年時代に
トリップしました、愛してやまない我が愛しのブラッドベリー様の新作です
何遍でも読み返します。ありがとうレイ〜何も言う事はありません(泣)
「一度も植民地になったことがない日本」デュランれい子 著
ヨーロッパ人が日本人をどう見てるかと言う作者の等身大の御意見集です
大変面白かったです一気に読み終わりました。最後に作者に一言、言いたいです
あなたは既に考え方が日本人ではありませんよ 或いは、私が日本人じゃないのかも・・・
「スクール・デイズ」ロバートBパーカー 著
今回は校内乱射事件で毎度スペンサーの登場ですが翻訳家は
今回はあまり出来が・・・と書いてたが私的には最近の中では結構面白かった部類でした。
「ファテイマ第三の予言」スティーブン・ベリー 著
最高に面白かった!法王が読んで気を失ったと言う有名なマリア様の予言の話です。
世界の破滅ではと噂されている予言ですが、それを別視点で捉え尚且つ人間的な温かみの
ある内容に展開させて、読みながら何度も唸りました。ぜひ読むべし
この手の趣向の本では「ダビンチコード」「薔薇の名前」に匹敵する面白さです!!
「数学的にありえない」上下巻 アダム・ファウアー 著
絡みあった事件と人間関係がラストに向かい符合し始めるともう止まらないノンストップ小説
量子力学と脳科学の融合は「神狩り2」山田正紀著を思い出しました
「アルタードカーボン」上下巻 リチャード・モーガン 著
続編の「ブロークンエンジェル」(こちらはまだ読んでない)と同時に購入
遅ればせながら読みましたハードボイルドSF、映画ブレードランナー髣髴が売りですが
どちらかといえば攻殻機動隊かモナリザオーバードライブですよ。でも面白かったです
「栄光なき凱旋」上下巻 真保裕一 著
第二次大戦中、最も勇敢に戦うも時代の裏に隠されたアメリカ軍の日系部隊のお話し
それぞれ事情で戦場に赴く日系二世の若者の苦悩と青春を大殺戮の戦争の時代に
たった一人を誤って殺した殺人罪を絡めて罪とは何か?自身の善意識に苛まれる人間の悲しい
心のありようを大スペクタクルに展開、何度も泣きましたよ。
「橋ものがたり」藤沢周平 著
以前に文庫本で読みましたがハードカバーで新たに出版されたので再度読む
藤沢周平の短編集は、ほとんど読みましたが、これが一番好きです
どの短編集も後味の悪いものが何編かありますがこれだけは、別格です
どれも人間味に溢れてジワッと心にしみます。藤沢文学の最高傑作と思う。
「人生の価値について」西尾幹二 著
人生に成功も失敗もない、こう書かれた帯に引かれて手に取る
いわゆる勝ち組/負け組みに対する一つのアンチテーゼとなるかも知れませんが
できれば歴史を引き合いに出さずに教授個人の言葉だけで紡いでくれたら
良かったかな〜途中から知識の垂れ流しに感じました、面白いのは個人的身の回りからの
話しと提言ですが何か非常に鼻につく所があり好みではない、あっと言う間に読み終わり
期待していた表題とは無縁の中身でしたが(捉え方によっては作者個人の表題通りです)
面白く読ませていただきました。(為になるエッセイです)
「時間はどこで生まれるか」橋本淳一郎 著
現代物理学と量子学を根底に過去とは未来とはそして時間と空間とは何かをビシビシ回答していく
半分も頭に入ってないけど面白く読みきれました。
読み進むと物理の本ではなく哲学の本を読んでる気になるのが面白いです。
アインシュタインの言った「科学はいつか宗教と一体となる」と言う言葉
を思い起こさずにはいられない一冊です。
「江戸の女たちのグルメ事情」渡辺信一郎 著
「江戸の女たちのトイレ」ほどの面白さ(トリビアのへェ〜)はありません
当時から江戸では結構バラエティーにとんだ食材が揃っていたようです
庶民の生活はキッチリとした書物はあまり残されてないのが実情なので今回も
当時の川柳がデーターの元です。そういえば「江戸の性風俗」では奉行の日記が
元になっていました今後も誰かの手記が見つかり今までの俗説がひっくり
変える事があると面白いですね、期待の分野です。
「剣闘士スパルタクス」佐藤賢一 著
佐藤賢一さんの作品はどれも面白く、ほとんど読んでるが見逃していた一冊
子供の頃からカークダグラスの映画で知っていたので、あえて読まずにいた
文庫化で早速読みました、面白かったです。勝手に集まってくる奴隷達を
食べさせるのに必死だった剣闘士たち、連戦連勝で当初の目的も変化して・・・
ギリギリの勝利も大勝利なのだ、闘技場で常にすれすれの命のやり取りをしていた
彼らには、命さえ残れば、勝ったも同じ。
「キリストの棺」シンハ・ヤコボビッチ/チャールズ・ペルグリーノ著
大変面白かったです!ダビンチコードはフイクションだが本書はノンフイクションです
と言うかドキュメンタリーです、こんな宣伝文句を見たら読まずにいられません
知らなかった紀元前のエルサレムの話しは、まさにトリビアですし
発掘保存の現状の話しもビックリでした。将に信じるか信じないかは貴方しだい(笑)
かのベストセラー「5000年前の男」より興味深かったです。